腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「なるほど。私はとりあえず、絵の練習がしたいんです。
今の時代ともなると、デジタルから入ってみようかなと思ってまして。
練習ってなると、デジタルとアナログ、どちらの方がいいですか?」

「うーん、そうだな…、どちらでも大丈夫だと思うよ。自分のやりやすい方を見極めてみるのもアリじゃないかな」

見極めか…。要は実践が大事だということが分かった。
とりあえず、両方試してみますか。あとはやるしかないということで。

「先輩、ありがとうございます。先輩に相談してみてよかったです」

「それならよかった。久しぶりにこんなふうに頼ってもらえて、先輩としても友達としても嬉しいよ」

またこうして先輩と話せるようになれて、私も嬉しかった。
もう無理かもしれないと思っていた。一方的に私が先輩を意識していただけに過ぎないが…。
それでもまた先輩と後輩という関係に戻れたことを、心から素直に嬉しく思うのであった。

「また頼ってもいいですか?私の絵について、アドバイスとかも貰いたいですし」

「もちろんいいに決まってるじゃない。どんどん頼ってきてね」

ツンケンした態度を取っていたのにも関わらず、昔と何ら変わらずに優しく接してくれる先輩の優しさに、自然と涙が零れ落ちた。

「…っ……あの、今まですみません」

「どうしたの?何か謝らなくちゃいけないようなことでもしたの?」
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