腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「いえ。全く予定はないです…」

「本当?それならどう?一緒に過ごさない?」

子犬のような潤んだ瞳で見つめられてお願いされれば、もう断れない。
コイツ、自分がイケメンだということを分かって、わざとやってるな…。

でも、それさえも可愛いと思ってしまうほど、どうでもよかった。
元々特に予定もなかったわけだし。それにこんなイケメンと一緒にクリスマスを過ごせるなんて、贅沢なクリスマスプレゼントだ。
たまには贅沢をしてもいいのかもしれない。それに答えを早く知るためにも、今の私には美咲くんとの時間が必要な気がした。

「…いいよ。一緒に過ごしても」

「やった!超嬉しい!今からクリスマスが楽しみだ」

まさかそんなに喜ばれるとは思わず、急に恥ずかしさが込み上げてきた。
同時に本当に私のことが好きなのだと、改めて実感することができた。

「でも、まだクリスマスまで時間があるよ?」

「確かに時間はあるけど、なんだかんだあと一ヶ月ぐらいしかないよ」

ちょうどクリスマスまであと一ヶ月…といった感じの頃合いだ。
クリスマスの時期が近くなると、変に意識してしまう。
ここ最近、そういったイベント事とは縁遠かったため、意識することなんてなかった。
< 349 / 440 >

この作品をシェア

pagetop