腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「へぇー、そうなんだ。俺は茜の今年のクリスマスを、俺がもらえて嬉しいよ」

どこでそんな台詞を覚えてきたのだろうか。むず痒くなるような甘い台詞を言われ、一気に顔が真っ赤になった。
昔、童貞問題でからかった時のことを、ふと思い出した。
こういったことに弱いのだと、改めて思い知らされた。

「クリスマス、よろしくな。どんなクリスマスデートにしようかな…」

どうしよう。クリスマスにデートなんて…。
果たして、クリスマスデートはどうなるのだろうか。

「お手柔らかにお願いします…」

甘々な感じは程々にしてもらいたい。今の私にはまだ受け止めきれないし、もう充分、美咲くんの気持ちは伝わったから。

「いきなり恋人らしいことは求めないよ。いつもと変わらない感じでいてくれたら嬉しい。
俺的にはクリスマスを共に過ごすってことに意味があるからね。それ以上は求めてないよ。今はまだ…ね?」

今はまだ…。ってことはいずれは求めてくるってことだよね?!
その時、私は美咲くんの手を取ることができるのだろうか。
手を取ることができたら、その時はきっと…。

「茜、顔が真っ赤。可愛い」

全然止まることを知らない。更に甘さは加速していくばかりだ。

「な…っ!ちょっと……」

「だって俺の言葉に照れて赤くなってるんでしょ?そんなの嬉しくて可愛いに決まってるじゃん」

それはそうかもしれないが、私にはまだ糖度が高かった。
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