腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「…本当にもうこの辺で勘弁してください。お願いします……」

これ以上は私が浄化してしまいそうだ。
そうなる前に、いつも通りの私達でいたい。今はその方が落ち着く。

「分かったよ。この辺にしておくな」

一旦、引いてくれた。よかった。穏やかに過ごせそうだ。

「クリスマスはこういうの抑えておくな。茜を困らせたくないからさ」

美咲くんなりの気遣いと優しさが伝わってきた。
私はまだその優しさと気遣いに甘えることにした。
そして、いつか自分の気持ちが固まった時、まっすぐに美咲くんに伝えようと思う。本当の自分の気持ちを…。

「うん。今は普通に楽しく美咲くんと一緒に過ごしたい」

私の紛れもない本音だ。今の私にとっては、その方が一緒に居て楽だから。
美咲くんには申し訳ないけど、今はまだこのままでいさせてほしい。
ずっと今まで通りにさせてほしいとは言わない。いつかはっきりさせないといけないと分かってはいる。

分かってはいても、いきなり恋愛モードに切り替えられない。友達として過ごしてきた時間が長い
から。
それに三人で遊ぶ予定も控えているため、綾香のことも考えてしまう。
一旦、色々落ち着いてからじゃないと、私には考えられない。

それに自分の気持ちがはっきりしないまま、上手くやれるほど器用な人間ではない。
そう考えると、いつも通りでいられる方が、今の私の気持ちは楽で。
それを美咲くんが察してくれた。私に合わせてくれたからからである。
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