腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「ある程度は決めてるかな。また欲しい同人誌とサークルさん、被るかもね」

「そうかもね。私達、好みが似てるから」

「なぁなぁ、被ったらまた一緒に並ぼうぜ」

前回のコミケの時とは違う。自分に好意がある男性に、自分の性癖を暴露しているようなものだ。
この女、破廉恥な女とか思われていないだろうか。
そもそも美咲くんはそんなこと思わないと思うが、そう思われているのではないかと想像してしまう自分が恥ずかしい。
もう…。せっかく意識しないようにしてくれているというのに、私が意識してどうすんのよ。

「うん、いいよ…」

恥ずかしさを隠すかのように返事をした。きっと意識していることがバレバレだったと思う。
寧ろ意識しない方が難しい。嫌いな人ならまだしも、人として、友達として、好きな人だから。
だからこそ、今の関係が変わってしまうことをずっと恐れていた。

でも、綾香に彼氏ができて、少しずつ私達の関係の在り方が変わってきた。
ずっと変わらないままでいる方が難しい。いつか変わる時がやってくる。
だから、私も変わることへの覚悟を持たなくてはならない。
少しずつだけど、今の現状を受け入れて、前へ進もうと思う。
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