腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
すると、先輩はそう言った直後、美咲くんが来るまでの間に、準備を進めていた。
どうやら、美咲くんには特別なお土産があるみたいだ。

「すみません…。あの、約束している者なんですけど…」

そうこうしているうちに、美咲くんが到着した。
先輩もちょうど美咲くんが到着したタイミングで、なんとか準備が間に合ったみたいだ。

「美咲くん、久しぶり。遊びに来てくれてありがとうね」

「いえいえ。こちらこそ、わざわざ時間を割いて頂き、ありがとうございます…」

美咲くんは相変わらず、緊張しているみたいだ。
だって、憧れの先生を目の前にしたら、緊張せずにはいられない。

「時間のことは気にしないで。ちょうど今、落ち着いてきた頃合いだから」

確かに先輩の言う通り、今は列が落ち着いてきている。
ちらほら人が軽く立ち寄る程度といった感じだ。

「それならよかったです。あの。Twitterで今日の新刊完売ツイートを拝見させて頂きました。
完売、おめでとうございます…」

「ありがとう。ファンの皆様のお陰で何とか完売することができたよ。
美咲くんもファンの一人として、いつも応援ありがとうね」

「ど、どうしよう…。先生にお礼を言われてしまった……」

「大丈夫。落ち着いて、美咲くん。よかったじゃん。好きな先生とこうしてお喋りできてるんだから」

「確かに…。それもそうか。今、俺は幸せだ…」

ヲタクってこういう時、こんな感じなのだと客観視することができた。
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