腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「それで美咲くん。来てくれたお礼にお土産ね。
今回の新刊と、既刊の中で残ってた奴を勝手にチョイスしておいたので。
あとは…、商業コミックのグッズと、特別に書き下ろしのポストカードも付けておいたから」

いくら知り合いとはいえども、サービスしすぎではないだろうか。
どうやら、先輩は美咲くんのことを気に入ってるみたいだ。

「…いいんですか?こんなにもらっても…」

「いいよ。美咲くんには茜が日頃お世話になっているから、お礼も兼ねてるんで」

「それなら、有難く頂戴致します…」

「私、そんなに迷惑かけてるの?なんかごめんね」

「茜、冗談だから。美咲くんは私の冗談に乗ってくれただけだから」

「幸子先生の仰る通りだ。俺はただ、冗談に乗っただけだから、気にするな」

必死になって、二人が弁解していた。あまりにも必死すぎたので、思わず笑ってしまった。

「ふふ…。あはは…。ちゃんと分かってるよ。私も冗談に乗っただけ」

「それならよかった。…でも、茜って冗談通じないことが多いから、ついこっちが真に受けちゃうんだよね」

「分かります。かと思いきや、今みたいにちゃんと冗談が通じてる時もあるので、こっちが反応に困ります」
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