腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
久しぶりのバレンタイン。相手かどう受け取ってくれるのか分からず、ドキドキしてしまう。
久しぶりに味わうこの感覚に、意外にも自分に乙女な一面があったのだと知った。

「大丈夫。言ってくれるよ。もし、言わなかったら、その時は私が綾香の彼氏になるよ」

「……茜。そう言ってくれてありがとう。今の彼なら、美味しくなかったとしても、美味しいって言ってくれるような人だから、多分大丈夫」

なんて理想的なスパダリなのだろうか。やっぱり、漫画みたいな人だなと思った。

「無理してまで美味しいって言ってほしくないけど、でも、こっちの頑張りを分かってくれた上で、そう言ってくれるのは嬉しいよね」

「そうなのよ。仕事で落ち込んでる時もさ、彼はいつもそうやって支えてくれるの。
本当、今の彼と同じ職場でよかったなって思う」

「そうだったんだ…。落ち込んでる時、私達にも頼ってほしかったけど、彼氏さんの方が話を分かってくれると思うし、そんな大変な時に私達の問題まで支えてくれてありがとう」

「いえいえ。私にとって、二人は大切な存在なんで。
あと、二人に話さないつもりでいたわけじゃないからね?ただ、話すタイミングを見失っちゃって。でも、ついでだから話すね」
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