腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「もう…。そんなこと言ってるけど、ちゃっかり彼氏いるじゃん」

「それはそれ。これはこれなの。茜、今すぐ嫁に来ない?」

ものすごく素敵な提案ではあるが、綾香の彼氏さんに申し訳ないので、遠慮させてもらうことにした。

「うーん…、とても有難い話だけど、彼氏さんに申し訳ないから、大丈夫かな」

「つれないわね。でも、ありがとう。今までもらってきた友チョコの中で、一番嬉しい」

私にとって、一番嬉しい言葉を言ってもらえた。それだけでもう充分だ。

「いえいえ。こちらこそありがとう。私は綾香にそう言ってもらえて何よりです」

「それじゃ、せっかくだし、今、頂いてもいい?」

「どうぞ。もうあげたので、綾香の物だから、綾香の好きなタイミングで食べてください」

「はーい。…では、頂きます」

見た目は上手くできたものの、味と食感が心配である。
どうか味と食感も大丈夫でありますように…。

「美味しい。見た目も綺麗な上に、食感も味も完璧なんて、すごいわね」

そこまで褒められると、作ってみてよかったという気持ちになる。

「ありがとう。よかった。無事に成功して…」

「よかったわね。美咲も喜んでくれると思うよ?」

「そうだといいな。なんだから今から緊張してきた…」

「緊張してきたわね。私も彼が美味しいって言ってくれたら嬉しいな」
< 472 / 595 >

この作品をシェア

pagetop