腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
確かに先輩は大物だが、偉ぶったりしないので、恐れる対象にならないというか、寧ろ昔から何も変わっていないので、私としては丁重に扱わなくては…という意識がない。

「うーん…そうは言われても。先輩は先輩だし」

「その肝の据わりっぷりが既にすごいというか、大物になりそうな予感が出てるわよね」

「だよな。俺達にはないところだよな」

「二人共、言うね。茜って謙虚に見せかけて、結構図太いところがあるからね」

さり気なく皆で私を弄って楽しんでいる。
今日は仕方ないか。弄られてなんぼだし。

「先輩が一番酷いです。私、そこまで図太くないです。肝が据わってるのは否定しませんけど。
でも、そのぐらいの覚悟がないと、先輩の隣に並べませんから。多少は図太くいさせてもらわないと、やってられないです。
それこそ、先輩の方が図太いとうか、天然だし天才だし。色々なものを持ちすぎです!
普通の人は努力して、ようやく一つのものを手に入れられるんですから。もう少し自分の才能を有難く思ってください」

先輩のことを弄るつもりが、結局、先輩の才能を肯定してしまった…。
どうやら、私には人を弄ることはできないみたいだ。
褒めたりする方が、向いてるのかもしれないと思った。

「天然なのは茜の方だと思うけど?二人もそう思うよね?」

「私もそう思います。茜の場合は無自覚なので、より天然度が高いです」

「ですね。俺も右に同じくです。天然なところも好きですけど、振り回されるので、強敵でもあります」
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