腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「今日はありがとな。すげー良い気分転換になった」

「そっか。それならよかった」

それ以上、綾香は突っ込んでこなかった。俺の一言で全て察したんだと思う。

「たまには二人も悪くないかもな。
…でも、彼氏持ちの女と二人っきりって、生きた心地しないけどな」

「あー…それなら大丈夫。彼氏には美咲のこと、ちゃんと説明してあるから」

「まさか…元彼だってことは……?」

「黙っておいて、あとでバレたら面倒だから、先に説明しておいた」

より生きた心地がしなかった。血の気が引いていく感覚がした。

「いいけどよ、彼氏の反応は…?」

「え?マジ?面白い再会だねって言ってたよ」

それ本当に面白いと思っているのか、微妙な反応じゃねーか。
こちらとしては、ただひたすら怖いとしか感じなかった。

「俺、怖くて顔向けできません」

「え?そう?笑ってたし、過去は過去って言ってたから、大丈夫だと思うよ?」

そりゃ、彼女にはそう言うでしょうとも。
だが、いざ本人を目の前にしたら、豹変する奴だっている。
まぁ、綾香の彼氏をやってるくらいだし、きっと豹変する可能性は低いと思うが…。
それでもやっぱり、彼氏という存在は怖い。やましいことがなかったとしてもだ…。
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