腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「美咲、茜を送りなさい」

最後の最後までアシストしてくれるコイツの気遣いに、心の中で感謝した。
同時にコイツは一人で大丈夫なのかと、心配になった。

「お前は大丈夫か?一人で…」

「一人じゃないから大丈夫。彼氏が迎えに来てくれるから」

その言葉が聞けて安心したのと同時に、納得もした。
そりゃそうか。大事な彼女を放っておくはずがない。
俺がもし、茜の彼氏になれたとして、同じ状況になったら、綾香の彼氏と同じ行動を取ると思う。
特に飲んで酔っ払ってる上に夜道なんて、危なくて心配するに決まってる。
とりあえず、綾香の夜道を心配する必要はなさそうなので、茜のことだけ考えることにした。

「そっか。それなら安心だ」

「だから、美咲。茜をよろしくね。
茜も夜道は危ないから、一人で帰ろうとはせずに、美咲に送ってもらいなさいよ」

綾香のナイスアシストに、心の中でガッツポーズをした。
これなら茜に断られなさそうだ。この状況を作ってくれたことに心の中で感謝した。

「茜さえよければ、俺に送らせてもらえないかな?」

断られるかもしれない。
それでも俺は、自分の気持ちをストレートに伝えてみた。

「美咲くんが傍に居てくれると、夜道も安心して帰れるので、こちらこそよろしくお願いします…」

そう言ってもらえて嬉しかった。男として、頼られているような気がした。
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