腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「…嫌だった?俺は嫌じゃなかったよ」

私だって嫌だったわけじゃない。寧ろ嬉しかった。やっとキスできたのだから。
ただ、あのタイミングでキスするとは思わなかっただけで。不意打ちに弱いだけだ。

「嫌…じゃない。よかったです」

これじゃ、更に煽っているだけだ。
私は言葉のチョイスを間違えた。今更、言葉は取り消せないけど。

「じゃ、もう一回する?」

煽ってしまった責任もあるが、私ももう一回キスしたいと思っていたので、首を縦に頷いた。

「…目瞑って」

目を瞑り、キスをされるのを待った。
すると、ゆっくり美咲くんの顔が近づいてきて。そっと唇と唇が重ね合った。

「今はこれでお終い。この続きはまた今度ゆっくりね」

初めてのキスは不意打ちで。あっという間に唇を奪われた。
美咲くんはスイッチが入ったら、一気に加速するタイプなんだなと、身を持って知った。

「ずっとキスできなくてごめん。やっと茜とキスできた…」

男を見せる時は見せてくる美咲くんに、ドキッとした。
ただ唇に触れるだけのキスだったけど、次第に唇から全身に熱が伝わっていき、私の頭はぼーっとしていた。
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