腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
お互いにできることをし、支え合う。
たったこれだけのことかもしれないけど、それでもこうして感謝を持ち続ける気持ちが大切だなと、改めて実感した。

「そんじゃ、戻るか」

欲しい物も買えたので、楽しい雰囲気のまま家路へと戻った。


           *


帰宅して早々、ウエハースと一番くじの開封をした。
まずはウエハースから。全部一気に食べられないため、事前にジップロックも一緒に準備して…。

「よし。まず一発目いきます」

ドキドキしながら身構える。美咲くんがゆっくり袋を開け始める。恐る恐る中からカードだけを取り出し、推しかどうか確認する。

「せーの…」

なんとそこに現れたのは、美咲くんの推しだった…。

「え…。一発目で?!すごくない?」

「俺の引きが強いというよりは、今日はたまたま運が強かったんだと思う。あのコンビニも含めて」

確かに美咲くんの言う通りだ。今日はついてるのかもしれない。
そういう日もある。今日は良い日だったということであろう。

「それじゃ私もその強運に肖って…」

美咲くんに続いて、ウエハースの開封をすることにした。袋の中から適当に手に取り、開封する。恐る恐る中からカードを取り出す。カードの絵柄が見える手前で一旦、目を瞑る。
心の中でカウントする。三、二、一…。ゆっくり目を開ける。現れたカードは…、

「え…。まさかの私まで推し?!」

そう。私も推しが引けたのであった。こんなミラクル、早々ない。どちらも一発目になんてこと…。

「これは残りのウエハースの開封が恐ろしいな。早く開封したいような、したくないような…、複雑な気持ちだ」

右に同じく。でも、できれば二推しを確保しておきたいところ。
ここは意を決して、残りの開封もしようと思う。
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