腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
*
そんなこんなで、気がついたら目的地に着いていた。
「案外、あっという間だったな…」
十分って、長いイメージがあったが、意外と短いことを知った。これも美咲くんと一緒だったからかもしれない。
好きな人と一緒に居ると、不思議なことがたくさん起こる。この時間さえも名残惜しく思う。今からがお楽しみなのに…。
「そうだね。なんだかんだあっという間だったね」
「とりあえず、ショッピングを楽しみますか」
美咲くんの言う通りだ。ここに来たのだから、思いっきりショッピングを楽しむとしよう。
「うん、そうだね。楽しもう」
私達はショッピングに向け、適当に歩き始めた。一番最初に目に入ったのは、女性用のお洋服さんだ。
お店の中へと進み、気になった洋服を手に取る。すると美咲くんが、「一緒に茜に似合う服を選びたい」と言ってくれた。
なので、お言葉に甘えて、選んでもらうことにした。
「茜、この服とかどう?」
美咲くんがチョイスした服が、私の好みドンピシャだった。よく好みを把握してるなと感心させられた。
「私の好みどん真ん中。よく分かったね」
「なんとなく好きそうだなって思ったのと、俺が茜に着てほしい服を探してたら、偶然好みが被った感じです…」
やっぱり、私達って好みが似てるみたいだ。それだけで舞い上がった。
「そうだったんだ…。それは嬉しいな。素敵な偶然だね」
「俺もそう思った。偶然記念ってことで、俺から茜にプレゼントさせてもらってもいい?」
最初はさすがに申し訳ないと思ったが、美咲くんがそうしたいのならそうしてもらおうと、思い改めた。