腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「茜はどういう色が好き?」

どういう意図で質問してきたのだろうか。美咲くんの意図がよく分からないまま、私は自分の好きな色を素直に答えた。

「うーん、そうだな。黒、白、クリーム色、ブラウン…とかかな」

「なるほど。それじゃ、クリーム色のパーカーとかどう?」

さすがに一日に二回も奢ってもらうのは申し訳ないので、断ろうとしたら、クリーム色のパーカーを持ったまま、男性服のコーナーへと向かった。

「ねぇ、俺にクリーム色って似合うと思う?」

パーカーを自分に当てながら、そう聞かれた。美咲くんにとてもよく似合ってるなと思った。

「よく似合ってると思うけど、でもどうして、女性もののパーカーも持ってるの?」

「お揃いの服が欲しいなと思って。もしかして、お揃いとか嫌だった?」

お揃い…というより、ペアルックなのでは?と思ったが、敢えてツッコまないでおくことにした。
お揃いは嫌じゃない。だって、彼氏とだから。寧ろ大歓迎だ。

「嫌じゃないよ。お揃いのパーカー、アリだね」

「本当?これ着て某テーマパークにまた行きたい!」

それもアリだなと思った。また近いうちに行けたらいいな…。

「また行きたいね。絶対にまた行こうね」

またデートで行く約束をした。いつかの未来を想像して、今から期待に胸を膨らませた。

「そろそろ休憩にしよっか。ご飯何食べたい?」

今、私が食べたいものは、一つしかなかった。

「パスタが食べたいかな」

「それじゃ、パスタのお店に行こう」

私達はパスタ屋さんへと向かった。ちょうどお腹が空いていたので、美味しいパスタを食べられることを想像するだけで、ワクワクしてきた。
< 589 / 605 >

この作品をシェア

pagetop