腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした


           *


そんなワクワクの期待を裏切るかのように、店内はお昼時ということもあり、混んでいた。
とりあえず、名前を書いて、待機場で待機することになった。

「…混んでるね。人気なんだね、このお店」

「そうみたいだな。その分、味には期待しちゃうな」

これだけ混んでいたら、確かにめちゃくちゃ期待大だ。人気じゃなくても、パスタが好きなので、それだけで期待値が高いが…。

「だね。期待しちゃうね」

あとどのくらい待つんだろう。美咲くんとなら、どんなに長くても待てそうだ。
待っている間に色んなことを話そうかな。話したいことがたくさんある。美咲くんと話したいことが…。
頭の中で何から話そうか考えていたら、突然、見知らぬ声が聞こえた。

「あれ?もしかして、美咲…?」

見知らぬ声の主は、どうやら美咲くんの知り合いみたいだ。
お相手は男性なので、お友達か同級生、或いは会社の同僚とかであろう。

「え?拓実?」

美咲くんは恐る恐る相手が誰なのか確認をした。
相手は自分が誰なのか分かってもらえて、すぐに表情が笑顔へと変わった。

「おう!久しぶり。もしかして、隣に居るのは彼女?」
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