腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「そうだね。やばい。緊張してきた」

もうすぐ本番が始まるのかと思うと、途端に緊張感が込み上げてきた。

「俺も。ドキドキしてきた」

そっと美咲くんが手を握ってきた。私の緊張感を察して、和らげるためにそうしてくれたのであろう。
その優しさに、乙女心が刺激され、私は更にドキドキした。

「うん。ドキドキするね…」

美咲くんと手を繋いでいるドキドキであることを、遠回しに伝えてみた。
どうか、この想いが美咲くんに届きますように…と願った。

「そうだな。ドキドキするな」

ライブが始まるまでの間、ずっと手を繋いでくれた。
自然と緊張感が和らいでいった。これも美咲くんのお陰だ。
そして、ライブが始まった瞬間、繋いでいた手がゆっくりと離れた。
もう少し手を繋いでいたかったが、すぐにそんなことはどうでもよくなった。
目の前に声優さんが登場し、パーフォーマンスしてくれた。
一瞬ですぐに目が釘付けになり、すぐにライブに夢中になった。
そのまま意識はライブに集中し、気がついたらライブが終わっていた…。
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