腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした


           *


いよいよ、両親に美咲くんを紹介する日を迎えてしまった…。
久しぶりに実家に帰るのと、今まで親に恋人を紹介したことがないので、緊張している。
ちなみに、実家には電車で帰る。美咲くんと一緒に。
実家は立川にあるため、都内ではない。
現在の移住地も都内から少し外れているため、比較的実家から近い。
数十分、揺られながら電車に乗り、最寄り駅に着いた。その足でそのまま実家へと向かう。
数分歩いたら、すぐに実家に着いてしまった…。
とりあえず、玄関のチャイムを鳴らし、着いたことを知らせた。
すると、お母さんが対応してくれた。

「いらっしゃい。ちょっと待っててね」

お母さんがすぐに玄関の鍵を解錠してくれた。

「茜、おかえり。美咲さん。ここまで足を運んで下さり、ありがとうございます」

「いえいえ。こちらこそ、お会いできて光栄です」

お母さんの穏やかな笑みに、美咲くんの緊張は少し和らいだみたいだ。

「どうぞ。中に入ってください」

「お邪魔します…」

二人で一緒に家の中に入り、リビングまで向かった。
すると、リビングのソファに静かにお父さんが座っていた。

「茜、お帰りなさい。初めまして。ようこそお越し下さいました。茜の父です。よろしくお願いします」

妙にお父さんは落ち着いていた。よく聞くドラマのような展開にはならず、安心した。
うちのお父さんは、娘が彼氏を紹介することを、受け入れているみたいだ。
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