腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
良い気分のまま、朝食作りに取り掛かる。ちなみに、朝食はパン派だ。
結婚してから、二人で示し合わせたのではなく、何も合わせなることなく、二人共パン派だった。
なので、結婚する前と何ら変わらない、朝食スタイルである。
パンだけでは足りないので、目玉焼きとベーコンも焼く。
朝食のお供にコーヒーを淹れ、テーブルの上に並べていく。

先に顔を洗いに行った美咲くんが戻ってきたので、手を合わせて、「いただきます」と言ってから、一緒に食べ始めた。
ただの普通の朝食だが、二人で一緒に食べると、とても美味しく感じる。
そんな毎日を私達は過ごしている。何の変哲もない、そんな毎日。
何十年経っても、こんな日々が続いていることを願った。


           *


今日は華の金曜日。つまりは週末。
明日から二日間お休みなので、美咲くんと二人で何をしようかと考えていたら、突然、電話が鳴った。
慌てて電話に応じると、相手は綾香だった。
こんな夜に急に綾香が電話をかけてくるなんて珍しいので、何かあったのではないかと思い、心配だ。

「もしもし…」

「茜、今夜、泊めてほしい」
< 732 / 815 >

この作品をシェア

pagetop