腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
綾香はこういうことを普段、言わない。
予感は的中し、胸騒ぎが止まらない。

「ちょっと待っててね。美咲くんに相談するね」

一旦ミュートにして、綾香にこちらの話が聞こえないように、美咲くんに相談をした。

「美咲くん、綾香が家に泊まりたいって」

「別にいいよ。それにしても急だな」

「そうなんだよね。何かあったっぽい」

二人で不安な顔をする。美咲くんも心配しているみたいだ。

「そうか。とりあえず、ここに来てもらおう」

ミュートを解除し、綾香との電話を再開した。

「もしもし、綾香。待たせてごめんね」

「ううん。大丈夫だよ。美咲、どうだって?」

「大丈夫だよ。だからどうぞ。家に来てください」

「ありがとう。それじゃ、お言葉に甘えて、お邪魔させて頂きます」

ここで電話を切って、一旦会話を終了し、その数分後に綾香は家にやって来た。

「今日は急遽なのにも関わらず、応じてくれてありがとう」

「いえいえ。それは大丈夫だよ」

相手が綾香だからというのもある。私達にとって、大切なお友達だからこそ、困っている時は手を差し伸べたいと思うものだ。

「気にすんな。ゆっくりしていってくれ」

美咲くんの一言で、綾香の心は少し救われたみたいだ。
一体、綾香に何があったのだろうか。気になるが、綾香の気持ちが落ち着いたら、話を聞こうと思う。
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