腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「そう言ってくれてありがとう。困った時、すぐ頼れる相手は二人しかいないからさ」

そんなふうに言われてしまうと、なんとしてでも綾香の力になりたいと思ってしまう。

「こちらこそ、そう言ってもらえて嬉しい。何か困ったことでもあったの?」

綾香のさっきの発言の中に、“困ったこと”という発言があった。私はそれが引っかかった。
つまり、言い方を変えれば、今、綾香は困っているということになる。
助けを求めてここに来たのであれば、私は綾香を助けたい。
それは美咲くんも同じ気持ちだ。だから、私達はこうして、綾香を歓迎している。

「うん。実はちょっとね…」

苦笑いを浮かべながら、綾香はそう言った。
その表情を見て、今回の件は重い案件なんだと察した。

「そっか。今すぐには色々と聞かないから、話せるようになったら話してね」

心の準備は必要だ。待つのも優しさで。
その間、私達はどっしりと構えて待っていればいいだけだ。

「気を遣ってくれてありがとう。今すぐにでも話せるんだけど、美咲にも話を聞いてほしいから、夕飯を食べて落ち着いてから話すね」

綾香のやりやすようにやらせてあげるのが、私達の役目だ。
それならば、まずは夕飯を食べるとしよう。話はその後だ。
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