腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「分かった。それじゃ、美咲先生が作ってくれる料理を、お腹を空かせながら待とう」

「うん。そうだね。楽しみだな、美咲先生の手料理」

「おい。あんまりハードルを上げるな」

本人はそう言っているが、美咲くんは料理が上手なため、期待してもらっても大丈夫だ。

「大丈夫。いつも美味しいご飯をありがとうね」

私の一言により、美咲くんの表情は一気に嬉しそうな表情へと変わった。

「二人共、楽しそうで羨ましい」

綾香が一言漏らした。まるで独り言を呟くみたいに…。

「ねぇ、もしかしてだけど、彼氏と何かあったの?」

綾香の表情が、一瞬にして凍りついた。
どうやら、図星を突かれたみたいだ。

「当たり。今の発言でバレるよね。あはは…」

笑っているが、上手く笑えていない。
思ったより、深刻そうだ。

「何があったの?大丈夫?」

大丈夫なわけない。大丈夫じゃないから、ここに来ているというのに。
聞き方を間違えた。綾香を傷つけたかもしれない。ごめん。綾香…。
< 736 / 950 >

この作品をシェア

pagetop