腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
母は美咲くんの一言に、安心したみたいだ。
どうやら母は、孫の心配をしているようで。全く期待されていないよりはマシだけど、あまり期待されすぎても、今の私にはプレッシャーにしか感じなかった。

「お母さん。そういうことは本人達のペースがあるから、あまり急かしたらいけないよ」

父が珍しく前に出て来た。母の暴走っぷりに、父は黙っていられなかったのであろう。

「だって…。茜ってのんびりしてるから、うかうかしているうちに…ってこともあるじゃない」

「お母さんの言い分も分からなくもないが、自分達が若い時に親にそういうことを言われて、プレッシャーに感じたりしてただろう?
心配なのは分かるが、自分達のやりたいようにやらせなさい。
いくらのんびり屋さんとはいえども、考える時は考える子なんだから。茜を信じてやりなさい」

お父さんの厳しい言葉により、母は落ち着いた。
母をコントロールできるのは、父しかいないみたいだ。

「二人共、ごめんなさい。以後、気をつけます」

母が謝った。母の気持ちは嬉しいが、度が過ぎると、心配してくれる気持ちすら重く感じてしまう。
父はそれを分かっていた。自分達が体験してきたから。
気持ちを察した上で、母を窘めてくれたので、場は丸く収まった。
父に感謝した。後で母がいないところで、さり気なくお礼を言おうと思う。
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