腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「僕は特に苦手なものはないので、何でも食べれます」

気前の良い美咲くんの返事に、父は嬉しそうな表情を浮かべていた。

「それじゃ、お寿司にしよう」

父が電話で、注文を始めた。
お寿司が来るまで、皆で一緒に待った。
待っている間、母は私達に謝罪してくれた。

「さっきはごめんなさい。つい、気になったことを一気に聞いてしまって…」

実家に帰るということは、こういうことも聞かれるということである。
今までは、『良い人いないの?』だったのが、子供の話題に変わるだけだ。
母の心配する気持ちは、度が過ぎなければ、娘として嬉しい。
この先もずっと心配されることには変わりない。その気持ちを少し受け入れてみようと思った。

「お母さん、心配してくれてありがとう。まだまだ未熟だけど、これからも優しく見守ってくれると嬉しい」

私の気持ちを聞いて、お母さんは嬉しかったみたいで、目に涙を浮かべていた。

「茜…。お母さんも程々に、お母さんなりに心配するね」

ここで険悪な雰囲気はなくなり、空気が一変した。
和やかな雰囲気のまま、お寿司が届き、皆で楽しく頂いた。
少しゆっくりできたので、この辺でお暇することにした。

「それじゃ、またね」

父も母も悲しそうな表情を浮かべていた。
久しぶりに娘が帰ってきて、嬉しかったみたいだ。

「また来てね。いつでもいいから」

理由がないと、なかなか実家には帰ってこないが、理由がなくても、時々実家に帰ろうと思う。

「うん。それじゃ、またね」

こうして、新年の挨拶を終えた。
次は美咲くんの実家へ帰る番だ。
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