腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「すみません…」

「はい。何かご用でしょうか?」

優しく受付の方が対応してくれた。その対応に心が解け、緊張が和らいだ。

「あの…、竹宮さんという方と待ち合わせをしているのですが…」

「竹宮ですね。少々お待ちください」

受付の方が内線をかけ始めた。竹宮さんを呼び出してくれているみたいだ。

「お待たせ致しました。竹宮はもう少ししたら来ますので、あちらのロビーの席でお座りになってお待ちください」

指定されたロビーの席で座って待つことにした。
数分後、一人の女性が現れた。大人しい見た目で。丸縁の眼鏡をかけている。年齢は恐らく三十五歳から四十歳といった感じだ。

「お待たせしてしまい、申し訳ございません。この度はここまで足を運んで下さり、ありがとうございます。担当の竹宮(たけみや) 透子(とうこ)です。よろしくお願いします」

名刺を渡されたのと同時に、お辞儀もされた。
私も慌てて立ち上がって、挨拶をした。

「初めまして。秋希(あき)です。よろしくお願いします」

私がSNSで使用しているペンネームが、秋希という名前なので、まずは一応、秋希と名乗った。

「こちらこそよろしくお願いします。どうぞおかけになってください」

そう言われたので、一旦、椅子に腰掛けることにした。
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