腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「ありがとうございます。記入漏れがないか、再度確認させて頂きますね」

竹宮さんが最終チェックをしてくれた。入念にチェックしてくれたため、記入漏れに関しては安心だ。
でも、こういったちゃんとした書類を提出する時は、緊張してしまう…。
何か粗相があっては…と、勝手に焦ってしまうのであった。

「はい。大丈夫です。ありがとうございます」

その一言が聞けて、心から安心した。
これで一通り、事務的なやり取りは終えたみたいだ。あとは…。

「秋希さん、ペンネームはどうしますか?」

ペンネームか…。全く考えていなかった。
今、SNSで使用している名前の“秋希”を気に入っている。
でも、本名の茜も好きだ。両方上手くミックスできないだろうか。

「今のペンネームも気に入ってるんですけど、本名も一部使用できないかなと思ってまして…」

我儘なことを言っているという自覚はある。
それでも、今後の作家人生に大きく左右する問題なので、ちゃんと考えてから、ペンネームを決めたい。

「なるほど…。では一度、この件を持ち帰って、じっくり考えてから決めるのはどうでしょうか?」

今ここで決めるのではなく、ちゃんと考える時間を作ってから決める。
担当が竹宮さんでよかったと、本当に心の底からそう思った。

「そうですね。分かりました。そうします」

この日はペンネームを決めずに帰った。ゆっくり考えてから決めたいから。
また後日、ペンネームを決めることになった。
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