腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
*
そして週末を迎えた…。
今から綾香が家に来るかと思うと、ドキドキする。どんな話があるのだろうか。良い意味で何もないといいなと思う。
「なんだか緊張するな…。何もないといいが」
美咲くんも同じことを考えていたみたいだ。二人して変に緊張感が走る。
「うん。何もないといいけど」
できれば大切な人達には何も起こらないでほしい。幸せであってほしいと願うのは当然だ。
「そうだな。何もないことを願おう。こちらの勝手な心配で終わるといいんだけども」
二人してソワソワしていると、玄関のチャイムが鳴った。
どちらがインターフォンに出るか慌てふためきながら、私が先に出た。
「はい…」
『私。綾香です』
確認せずとも綾香であるに違いない。それ以外となると宅配以外、ほぼない。
分かってはいても、綾香がどんな様子かまだ分からない。慎重に恐る恐る様子を窺ってしまう。
「今、開けるね」
そのまま玄関まで向かい、鍵を解錠した。そして、玄関の扉を開けた。
「いらっしゃい、綾香」
扉を開け、目の前に居る綾香を見た。想像と違い、寧ろエネルギーに満ち溢れている表情をしていた。
「茜、久しぶり。急なお誘いだったのに、応じてくれてありがとうね」
こちらとしては大事な友達なので、突然のお誘いくらいいつでも応じられる。
それよりもどうして今日、突然お誘いしてきたのか、そっちの方が気になっている。
「いえいえ。上がって」
「お邪魔します…」
そう言うと、綾香は靴を脱いで、上がってくれた。そのままリビングへと赴いた。
私はキッチンでお茶とお菓子を用意してから、リビングに向かった。