腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
《茜:桜子さん、お疲れ様です。明日、仕事の前に落ち合うことってできますか?》

急なお誘いなので、応じてもらえない可能性が高い。しかも朝なんて忙しい大変な時間帯に。
電話にしておけばよかったかな?明日、会うのに電話は味気ない。
でも断られたら今、電話で伝えようと思う。伝えることに意味があるから。
送ってすぐに既読がつき、返事が返ってきた。

《桜子:明日、仕事の前に落ち合えるよ。どこで落ち合う?》

特に何も考えていなかったが、朝の貴重な時間を頂戴するので、できれば時間を無駄にせず、仕事に遅刻しない場所…。

《茜:書店の近くにある公園はどうですか?》

小さな公園が近所にある。そこなら早めに落ち合うこともできるし、遅刻せずに仕事にも間に合うと思う。

《桜子:いいよ。あの公園に集合ね。いつもより十分早めに家を出るね》

桜子さんは何も聞かずに応じてくれた。今日、打ち合わせに行くことを伝えていたので、察してくれたのであろう。
だからってわけじゃないだろうが、快く応じてくれたことが嬉しかった。本当に良い人だな。桜子さんも早く連載が決まってほしい。良い人ほど報われて欲しいものだ。

《茜:ありがとう。助かります。それじゃまた明日の朝》

桜子さんは今、時間的にパートのお仕事を終えた頃合であろう。
これから漫画を描かなくてはならない時間なので、お互いに忙しい。
早くこの生活から抜け出したいという気持ちが強いが、こうして書店のお仕事がなければ桜子さんと出会うこともなかったと思うので、今となっては書店のお仕事をしてよかったと思っている。
とはいえでも、ダブルワークは体力的に厳しいので、お互いに書店のお仕事を辞めて、漫画家の給料だけで生活できる未来が近い将来であることを強く願った。
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