腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「無事に連載許可をもらえました。私、今、連載に向けて原稿を頑張っているところなんです」

やっと言えた…。いつか二人に早くそう言える日が訪れることを願っていた。
まさかこんなにも早く伝えることができるなんて。もう少し時間がかかるものだと思っていたので、伝えることができて嬉しい。

『おめでとう、茜。連絡をもらった時点でなんとなく察しはついてたけど、こうやって報告してもらえて嬉しい』

自分のことのように、綾香は喜んでくれた。今、仕事が忙しい時期のはずなのに、私のために時間を作ってくれたことが嬉しかった。

『おめでとう。茜なら連載を勝ち取れるって私は信じてたし、こうして同業者として一緒に肩を並べられるのが本当に嬉しい』

私からしたら、まだまだ先輩は遠い素材だ。売れっ子作家様にそう言って頂けただけで光栄だ。

「恐れ多いです。二人共、自分のことのように喜んでくれてありがとう」

『いえいえ。それはもちろん、大事な友達の嬉しい報告だからね。それは全力で喜ぶよ』

『綾香ちゃんの言う通りだよ。嬉しい報告に全力で喜ばない友はいないからね』

人の幸せを素直に喜べないのは嫌だ。私もできれば人の幸せを素直に喜べる人でありたい。

「そうだね。私も二人の嬉しい報告があったら、全力で喜ぶこと間違いないと思う」

『でしょ?好きな友達の嬉しいことは自分のことのように二倍嬉しいもん』

『そうそう。嬉しいことは嬉しいに決まってるからね』

それは間違いない。自分のことであっても、そうじゃなかったとしても、嬉しいことに対して素直に嬉しいという感情を持てない方が健康的な情緒ではない。
もちろん人はその時々によって受け止められる度量が違うので、受け止めきれない時だってある。
それでも時が解決してくれることもあるので、時間の問題という場合もある。
私達にはその必要はなさそうだ。いつでも人の幸せを素直に祝福できるから。
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