腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「それじゃまたね」

『うん、またね』

『またね』

通話した時間は短い。それでも二人とお喋りできただけで幸せだ。
私はそのまま原稿に取り掛かった。明日は書店のお仕事があるので、そんなに夜遅くまでできない。集中しすぎて夜遅くまでしないように、アラームを設定した。

これで安心だ。私は集中して原稿を描いた。ただひたすら描いた。友達と話してエネルギーをもらったので、そのパワーを生かすために。

そのパワーは凄まじく。いつもの何倍も集中できた。途中、美咲くんからのコーヒーの差し入れがあり、それもやる気を更に上げた。
私の様子を見て、美咲くんは三人での会話について触れてこなかった。明日の朝、美咲くんには私から報告しようと思う。

明日は桜子さんに報告をする。実は一番緊張している相手だ。桜子さんは変なふうに妬んだりしないと思うが、それでもいざとなったらどうなるかなんて分からない。

きっと大丈夫。こちらが身構えて変に緊張する方が桜子さんに失礼だ。もしこの件で険悪になってしまったらその時はその時だ。

でも私達の友情なら大丈夫。逆の立場だったら素直に祝福できるし、お互いにここまで一緒に切磋琢磨してきた時間が証明してくれる。
根拠のない自信かもしれないけど、私はその自信を信じた。
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