腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした


           *


そして翌朝を迎えた…。
今日はいつもより早めにアラームを設定した。桜子さんと仕事前に落ち合うためである。
昨夜も緊張していたが、当日を迎えた途端、更に緊張感が増した。
綾香や先輩は同業者ではあるが、綾香は出版社で働いている社員さんで、先輩は同業者としての先輩でもあるので、特に相手の気持ちを気遣う必要はないため、安心して伝えることができた。
でも桜子さんの場合は違う。似たような境遇にいて。お互いに一緒に頑張ってきた。その相手が少し先のステージを歩く。
分かってる。そんなのこっちの気にしすぎだと。実際、私が逆の立場だったら気にしない。
だけどそれは伝える側に回ってみたら違う。色々なことを考えてしまう。浮かれてばかりいられない。
実際のところ会って話してみないと分からない。勝手に一人で考え過ぎるのは良くない癖だ。
よし。大丈夫。気合いを入れ直した。これで余計なことを考えるのは止めた。

「おはよう、茜」

支度を終え、リビングに向かうと、先に支度を終えた美咲くんが朝食の準備をしてくれていた。

「おはよう美咲くん。先に準備してくれてありがとう」

「いいよ全然。茜は気にせずに支度をしてて。俺がやるから」

「ありがとう。助かります」

女性の朝は忙しい。メイクに髪型のセット…。やることが多い。
最近は男性もメイクをする時代なので、男女で分ける必要はないが。美咲くんはメイクをしないので、その分朝食と昼食のお弁当を用意してくれる。
本当に助かっている。何もかもやってくれるので、私は気にせずに支度に専念できる。
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