腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「いいよ。一緒に辞めよう」

私は本気でそう思っている。桜子さんとなら一緒に辞めても構わない。

「ありがと。そう言ってくれて。その言葉だけで私はもう充分…」

これで根性の別れ…ってわけじゃない。これから先も一緒にお茶するし、一緒に苦楽を共にしていく。何も変わらないはずなのに、寂しさが込み上げてきた。
ただもう一緒に働けなくなるだけだ。たったそれだけのことなのに、桜子さんと過ごした時間が大好きすぎて。この時間が終了してしまうことが辛いと感じた。

「私はあともう少し頑張る。でも茜さんは今だと思う。今辞めなければ、辞めるタイミングを見失って、余計に辞めづらくなるよ」

それは困る。できればそれは阻止したい。

「桜子さんの言う通りだと思う。だから今夜、旦那と話し合って、答えが決まったらちゃんと職場に相談してみようと思う」

美咲くんなら辞めることを咎めないと思うが、一応家族に相談してから決めることは大事だ。
勝手に辞めるなんてことは家庭を持っている身としてはできない。
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