腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「茜、ただいま」

まだ何も知らない美咲くんは、仕事をしてきて疲れているはずなのに、いつも通り優しい笑みを浮かべている。
私はドキドキしながら伝えた。喜んでくれる美咲くんの顔を思い浮かべながら…。

「美咲くん。担当さんから電話がかかってきて、さっき教えてもらったんだけど。私の作品が読者アンケートで一位を獲得したって」

「え?本当か?すげーじゃん。おめでとう」

美咲くんは満面の笑みで喜んでくれた。自分のことのように嬉しそうだ。
それもそうだ。美咲くんも一緒に頑張ってきたのだから。

「ありがとう。まさか一位を獲れるなんて思ってもみなかったからびっくりしてる…」

「悪い結果より良い結果を望むけど、誰しも一位を獲れるなんて思ってもみないもんな。しかも初連載で…」

美咲くんの言う通りだ。初連載で一位を獲れるなんて思ってもみない。
だけど初連載で見事獲得することができた。それは簡単なことじゃない。たくさん努力をして得た結果だ。たまたま初連載作品で獲得できただけに過ぎない。
これからが大変だ。この人気を維持できるように頑張らなくてはならない。次もまた一位は難しいと思うが、できれば次も上位圏内を狙いたい。

「そうなんだよね。次も上位に入るといいな」

アンケート結果も大事だが、結果に左右されずに自分の漫画をちゃんと描くことの方が大事だ。
原稿を落として、連載に穴を開けるなんてことになる方が、竹宮さんにも迷惑をかけることになるし、それこそファンの人が減ってしまう原因にもなる。
そんなの御免だ。私はちゃんとやり切る。自分のやれることをやるのみ…。
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