腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「うん。美咲くんの気持ちはちゃんと伝わってるよ。いつもありがとう。美咲くんに買ってほしい。でももちろん美咲くんには献本をお渡しするので」

「献本、俺がもらってもいいのか?」

「いいよ。美咲くんにもらってほしい」

「そう言ってもらえて嬉しい。その時は有難く頂戴致します」

未来のことなので、どうなるかはまだ分からない。
ただ今までの私なら可能性が低かったので、ここまで未来の話を明るく話すことはできなかった。
それができるようになったことが嬉しかった。少しでもその可能性が高くなったと思えるようになったから。

「こちらこそ、その時はよろしくお願いします」

美咲くんには無条件で、ずっと背中を預けっぱなしにできる。
それがどれだけ有難いことか。もう私には美咲くんなしでは生きていけなかった。

「おう。よろしく!楽しみに待ってる」

「じゃ私は今晩のメニューを楽しみにしようかな」

「そこは俺にお任せください。今日は茜が好きなグラタンにします」

「やった!グラタン!今から涎が止まらない…」

「超特急で作るから待ってて…。その間に茜はお風呂を沸かしてきて」

美咲くんが主体でご飯を作ってもらっているので、せめてお風呂だけは沸かそうと思う。

「了解です!ボタン押してきます」

追い炊きであっても、新たにお湯を足す場合であっても、今時の給湯器はボタン一つで解決だ。
ちなみに実家の給湯器も数年前に最新のに変え、母がボタン一つで簡単にお風呂のお湯を沸かせることに感動していた。
そんな母を見て、一人暮らしを始めたばかりの自分も同じように感動していたのを思い出した。
今、ふとそんなことを思い出したのは、私が疲れているからであろう。ボタン一つで簡単にお湯が沸かせる便利さに感謝した。
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