腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「ただいま…」

「おかえりなさい」

まだ夕飯の支度はしていない。これから支度をするところだ。
でもお風呂だけは先に準備をしておいた。あとはお風呂のお湯が満タンになるのを待つのみだ…。

「ごめん。まだ夕飯の支度をしてなくて…」

「いいよ。今夜はコンビニで何か買えばいいから」

それはそれで楽ができていいが、言い方を変えれば美咲くんは既に準備万端という意味でもある。

「お風呂はもう準備してる?」

やっぱりもう美咲くんは…。あとは私が心の準備を整えるだけだ。
深呼吸してから美咲くんの問いに答えた。

「うん。もう準備したよ…」

「そっか。それじゃ早速、お風呂に入ろっか」

入ろうって…。いきなり始めるの?色々準備が整っていないので、せめてチェックする時間は欲しい…。

「い、一緒に入るの…?」

テンパって変なことを聞いてしまった。恥ずかしい。穴があったら入りたいくらいだ。

「たまにはいいんじゃない?俺は茜と一緒に入りたいな」

どうや美咲くんは一緒に入りたいみたいだ。
恥ずかしいとは思いつつも、私も一緒にお風呂に入るのが嫌ではない。
ただ見られたくないものがある。それは無駄毛がだ…。
美咲くんは無駄毛を見ても何も思わないだろうが、それでも私はまだ見られることに対して恥ずかしい気持ちがある。
そういった恥じらいは大切だが、今はそんなことよりも夫婦の時間を大事にした方がいいのかもしれない。
そう思ったら、一緒にお風呂に入るなんて大したことじゃない。無駄毛を気にしている自分がしょうもないと思えた。
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