腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「ふぅ…。なんとか間に合った」

「そうだな。俺もなんとか」

お客さん達に出すお茶やお菓子の準備は美咲くんにお任せした。
私は子供のお世話と自分の支度だけで時間が過ぎていった。

「無事に時間までに準備が間に合ってよかったよ。あとは皆がやって来るのを待つのみだね」

「だな。最近、時間の経過があっという間に感じる…」

「本当にね。もう皆が来る時間だもんね」

そんな話をしていたら、玄関のチャイムが鳴った。
休む暇もないまま、今度は客人を招き入れる番だ。

「俺が出るから、茜は座ってて…」

美咲くんが代わりにインターホンに出てくれた。
そしてそのまま玄関まで迎えに行き、お客さんをリビングまで連れて来てくれた。

「茜、来たよ」

一番最初に我が家へ訪れたのは綾香だった。

「綾香、久しぶり。今日は会えて嬉しい」

「私も嬉しいよ。茜にも、茜の子供にも会えて」

ずっとお腹の中にいたため、ようやく家族以外の人と子供が会える。
私としても子供を会わせることができて嬉しい。大切な人達だからこそより…。

「そう言ってもらえて嬉しい。今は大人しく寝てるから、よかったら見てみて」

「いいの?それじゃ失礼します…」

綾香がベビーベッドに近づき、子供をじーっと見つめている。
それだけで嬉しかった。大好きな友達に自分の子供を見せることができて。
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