和霊




久しぶりに外へ出た。家の前に放置していた自転車は、タイヤの空気がすっかり抜けていて、空気を入れた。家の前を、ツバメが数匹飛び交い、自転車のサドルのところに、糞をした。僕はそれをボロボロの雑巾で拭いた。そして自転車に跨った。


自転車を漕ぎながら、今朝見た夢のことを思い出した。SNSで相互フォロー中のクリエイター女性と一緒の部屋で過ごす夢だった。なぜその女性が出てきたのかはわからない。でも、女性との会話は心地が良かった。僕は早速、夢のことをつぶやいた。誰からも、もちろん、その女性からも、反応はなかった。ひょっとすると、その女性も僕と同じ夢を見ているのではないかと少し、期待したのだが、そんなことがあるわけがない。でも、そういう可能性に賭けたつぶやきだった。


コンビニに行き、母が生前好きだったスムージーを買って飲んだ。不思議と今になって涙が溢れてきた。


僕はその足で、駅へ行き、買ったばかりの財布からお金を出して、切符を買い、電車に乗った。うつ病になってから乗れなかった電車だ。僕も、もうすぐ死んでしまうだろう。何となくだけど、そういう気がする。でも生きたい。生きたいから、この電車に乗った。少しでも長く、少しでも長く。



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