夜明けが世界を染めるころ
ディランは卓上に広げた地図を指で叩いた。
「いいか。作戦の要点をまとめる」
室内が静まり返る。
「正面からの突入は――私とティアナだ」
視線が2人に集まる。
「名目は研究所の見学。正式な手続きを踏んで正門から入る。
ガイルにとって、私たちを無視することはできない」
「必ず、表に出てくる……というわけね」
私は小さく息を吐く。
「その通りだ」
ディランは地図の正面入口をなぞる。
「正面が騒がしくなれば、警備と意識はそちらに集中する。
その隙を突いて、裏から動く」
次に示されたのは、地下の経路だった。
「ユウリ、アリス。ルイ。きみたちは電気系統と警備結界を止めろ」
「了解です」
ユウリが即座に答え、アリスも頷く。
「監視装置、封印、警報。
使えるものはすべて落とせばいいのね」
ルイも静かに頷いた。
「警備が止まった時点で、次が動く」
ディランの指が、地下深部を示す。
「セナ、アレン、ロベルト。
お前たちは被験者の救出」
「……はい」
「東通路から逃す手筈でいく。
だが宝石による暴走が起こっていたら…」
ディランはセナを見る。
「状況によって宝石を破壊、無力化ですね」
「ああ」
最後に、地図の中央通路。
「レイとテオ、レオは想定外への対応だ」
テオが笑う。
「つまり、面倒な相手は全部俺たちってことね」
「わかりました!」
レオも元気に手を上げる。
「そういうことだ。そしてタイミングをみて王国騎士団を突入させる」
ディランもわずかに口角を上げる。
一拍置いて、ディランは全員を見回した。
「研究データは確保と証拠を押さえ、被験者を救い、ガイルを追い詰める」
「必要なら、研究区画の一部を破壊する」
レオが淡々と補足する。
「証拠を確保した後に、だ」
静かな決意が、部屋を満たした。
「決行日まであと10日」
ディランが言い切る。
「作戦開始と同時に、後戻りはできない」
誰も、異を唱えなかった。
それぞれが、自分の役割を胸に刻む。
――これは、ただの襲撃じゃない。
ガイルの罪を、白日の下に晒すための戦いだ。
そしてその中心には、確かに――
全員の覚悟が、揃っていた。
「いいか。作戦の要点をまとめる」
室内が静まり返る。
「正面からの突入は――私とティアナだ」
視線が2人に集まる。
「名目は研究所の見学。正式な手続きを踏んで正門から入る。
ガイルにとって、私たちを無視することはできない」
「必ず、表に出てくる……というわけね」
私は小さく息を吐く。
「その通りだ」
ディランは地図の正面入口をなぞる。
「正面が騒がしくなれば、警備と意識はそちらに集中する。
その隙を突いて、裏から動く」
次に示されたのは、地下の経路だった。
「ユウリ、アリス。ルイ。きみたちは電気系統と警備結界を止めろ」
「了解です」
ユウリが即座に答え、アリスも頷く。
「監視装置、封印、警報。
使えるものはすべて落とせばいいのね」
ルイも静かに頷いた。
「警備が止まった時点で、次が動く」
ディランの指が、地下深部を示す。
「セナ、アレン、ロベルト。
お前たちは被験者の救出」
「……はい」
「東通路から逃す手筈でいく。
だが宝石による暴走が起こっていたら…」
ディランはセナを見る。
「状況によって宝石を破壊、無力化ですね」
「ああ」
最後に、地図の中央通路。
「レイとテオ、レオは想定外への対応だ」
テオが笑う。
「つまり、面倒な相手は全部俺たちってことね」
「わかりました!」
レオも元気に手を上げる。
「そういうことだ。そしてタイミングをみて王国騎士団を突入させる」
ディランもわずかに口角を上げる。
一拍置いて、ディランは全員を見回した。
「研究データは確保と証拠を押さえ、被験者を救い、ガイルを追い詰める」
「必要なら、研究区画の一部を破壊する」
レオが淡々と補足する。
「証拠を確保した後に、だ」
静かな決意が、部屋を満たした。
「決行日まであと10日」
ディランが言い切る。
「作戦開始と同時に、後戻りはできない」
誰も、異を唱えなかった。
それぞれが、自分の役割を胸に刻む。
――これは、ただの襲撃じゃない。
ガイルの罪を、白日の下に晒すための戦いだ。
そしてその中心には、確かに――
全員の覚悟が、揃っていた。