ギャグとラブコメと天然が織り成す生徒会について。
「うわぁ~!!私、大吉だったよ!やったー!」


 明里が歓声を上げる。その手には、運命の神社おみくじが握られていた。



 「ふふ、やはりな。俺こそきっと『不滅の美』を予言するおみくじが出るだろうと思っていたんだ!」


 直人が自信満々に自分の引いたおみくじを広げる。




 「え?......"凶"だと?」



 「はあ!?直人、凶がでたの!?鏡に映った自分を『美しい』って思ってる時点で、それは『凶』っていうか、もう『終』なんじゃないの!?」



 美亜は思わず顔を覆った。隣では、弘美がおみくじの紙をまじまじと見つめている。



 「へぇ、『学業成就、ただし努力次第』か。私のステータス画面で言うと、『スキルレベルアップ、ただし経験値不足』って感じだな。」



 「いや、なんでいちいちゲームに例えるのよ!明里は、大吉だったんでしょ?どんなことが書いてあったの?」




 美亜が明里に尋ねると、明里は目を輝かせながら答えた。



 「それがね、『大吉!...って、これ、ラッキーアイテムにカエルって書いてある!』えへへ、カエルさん可愛い!」



 「......。明里、カエルをつまようじでつつくとは、おみくじに書いてなかったでしょ。」



 「だって、このカエルさん、なんだか元気そうなんだもん!」




 明里は、おみくじに描かれたカエルの絵を、つまようじでちょんちょんとつつき始めた。



その無邪気な行動に、美亜はもはやツッコむ気力も失せていた。清水寺の賑やかな喧騒の中、生徒会メンバーのドタバタおみくじ騒動は、幕を開けたばかりだった。





 
 
< 102 / 115 >

この作品をシェア

pagetop