溺愛されるオッドアイ

「熱、はかったら今のとこ下がってた。……毎度こりないね本当に」

瑚白くんは水を片手に私の隣にしゃがむと、広がる人生ゲームを見て目を細めた。

「これなら奏ちゃんに勝てっから!」
「奏先輩、なぜか弱いもんな」
「ゲーム全般苦手だよね、奏は」
「……知るか。ゲームが出来なくても困りはしな──」

ピンポンピンポンピンポン!!

インターホンの連打に具合の悪い瑚白くんの耳をふさげば、みんな顔をゆがめた。

「宅配じゃないよ。なにも頼んでないし。……奏や和椛の姿見て追ってきた、とかじゃないといいけど」

そうか……Murkinessって可能性があるってこと。

「とりあえず、おれと和真で見てくるわ。いくぞ和真」
「おう」

残る私たちはリビングのすみに固まって、いざと言う時の展開に備える。
『はーい』と新くんの陽気な声とともに玄関のドアを開けると、鳴り止まなかったインターホンがピタリと鳴り止んだ。
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