溺愛されるオッドアイ
「弟だかなんだか知らねぇが、うるせぇ。病人がいる場所でわーわー騒ぐな」
……奏くん、ごもっとも。
本当申し訳ない。
「あー……で?その弟くんは何しに来た感じ?」
突然来た椛月にみんなはもちろん、姉である私も何しに来たのか分からない。
それになんでここが分かったのかも。
「なにしにって……和椛が帰ってきたと思ったらもごもご母さんに言ってたの聞いて、泊まるだの男の子だのとか聞こえたし、見に来たけど?なんか悪い?」
全くもって敬語のひとつ使おうとしない椛月にため息がこぼれると、和真くんがボソッとつぶやいた。
「ほどよく生意気成分入りの弟登場か……」
「なんか言った?」
「言ってない」
聞き逃さない椛月ににらまれ、和真くんはそっこうで顔をそらす。
「……ねぇ、なんで部屋番号まで分かったの?もしかして私の後ろをつけてきたの?」