溺愛されるオッドアイ
Ⅹ 和真の成長
✿✿
夏休みが終わり、ダラダラとした気分を引きずったまま学校となった。
でも朝、ゆううつな気分を抱きつつも家を出た時……私のそんな気分を晴らすことが起きた──
『待って和椛、ぼくも行く』
いつも私より遅く出る椛月が私の後ろを追ってきたのだ。
百メートルほどで分岐してしまうけど、中学に入ってから並んで登校なんてはじめてで。
『なあに、懸賞の話で心配してくれてるの?』
『っ……してねーし。全然してねーし。じゃあな』
……これもまた珍しく照れ顔をおがめ、ツンツンしていてもやっぱり私の弟は可愛いと、ひとり顔をゆるませながら歩いた──
「あー部活ざんまいの夏休みが終わってしまった!和椛は?Strayとは何か交流あったの?あっただろう!!」
「……あ、あったけど」
「よし聞こう」
午前で終わりの今日、掃除が終わった教室で莉乃は話しな、と食い気味に席に座る。
「莉乃、部活でしょ?」
「……そのようなものがあったわ。なら明日だ!明日絶対!」
「明日は土曜日」
「月曜日までは待てない!電話していい!?」
「いいよ」