溺愛されるオッドアイ

オーケーすると莉乃は嬉しそうに教室を出て行った。
私はまっすぐ帰ろうかな、と思ってたんだけど……朝早くスマホに四階へ来いとメッセージが入っていたから帰れない。




──すっかり見慣れてきた部屋には、すでに四人がそろっていた。
口にはしてなかったけど、夏でもみんなの制服スタイルは変わらないんだなって改めて感じる。
ブレザーとか、パーカーとか、長袖とか。
誰も半袖着ていない。
……私も長袖まくってるけど。

「ここはジャンケンで決めようぜ……っと、和椛ちゃん微妙なタイミング」
「え、微妙?」
「校内の自販機が故障してるの知ってる?」
「え?そうなんだ、私使わないから知らなかった」

瑚白くん情報だと共有校舎にある自販機がおかしいとのこと。
私、自販機の場所も詳しく把握してないからなぁ。

「んでさ、あちー外の自販機に買いに行く人ジャンケンをするとこだったのよ。ここは総長の奏ちゃんも関係なく参加させておりまっす!」
「な、なるほど……なら」

みんなが作る輪の中に腕を伸ばした。
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