溺愛されるオッドアイ

だけど和真くんはちょくちょく私の方を振り向いては距離が開きすぎると立ち止まり、また歩いてをくりかえしてくれていた。

和真くん、女の子苦手苦手って言いながらも最初の頃より話してくれるようになってきて、パーカー貸してくれたり、今も隣は歩けなくとも置いていかないように確認して歩いてくれてるのがなんだか嬉しい。
でも、校舎を出るなり私との距離はマジックハンドを伸ばした分になった。
和真くんがつかむところを掴んだから。

「……あの、和真くん?」

先を行かないのかと思って声をかけると、和真くんは背を向けたまま答えた。

「一応、Murkinessとかほかの奴らがいたらって考えると……あれだろ。あれ……あれだからだ」

危ない、と。言いたいんだよね?
……というか、耳が赤い。

「ふふっ、ありがとう」
「お、お礼?なんでだよっ」

余計に耳を赤くする和真くんと、外の自販機のもとへと着いて、お金を渡された手前、私が次々と取り出していく。……わけだけど。

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