溺愛されるオッドアイ

……どうしたらいいのかな。
新くんと和真くんが二本買うとのことで、全部は持ちきれない。
ほとんど炭酸だから落とせないしね。
投げるわけにもいかないし……。とりあえず和真くんにたのむ分を置いて離れれば──

「ま、待て!」
「え?」
「い、今取りに行く!だから持ってろ。それ、なしで!」

マジックハンドをいらない、と。
ぎゅっと目をつむり、手を伸ばされるも全然違うところばかりを掴まれる。

「どこだ……?」

ずっと空を掴むもんだから、取れるようにペットボトルを動かしてみた。
……でも、それがいけなかったのかも。

あ……。

さまよう和真くんの手が、がっちりと私の手を掴んだのだ。

「ん、ん?」

ペットボトルの感触ではないことに違和感を感じたのか、片目を開け自分が掴んだところを見るなり──

ぴゃあー!!と悲鳴を上げて、和真くんは倒れた。
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