溺愛されるオッドアイ

殴りながら息の乱れてない余裕な会話。
乱闘なんてはじめてだけど……左横には椛月がいる。
新くんも瑚白くんも近いし、奏くんだっている。
和真くんも来てくれてたら、後ろを取られることはほぼない。怖いものなしだ。

「回し蹴りばっかして、けがすんなよ、おねーちゃん?帰りに歩けなくなったら置いてくからな」

得意の回し蹴りをして椛月の方へ体が向くと、同じく回し蹴りをした椛月と目が合った。
合うなりすぐ、にやっと笑う椛月にやってくる不良くんの急所をことごとくつきながら私も返す。

「……心配してくれてるっ?」
「し、してねーし!良いようにとんな」

照れた気持ちを拳に込めてる……すごい荒れてる場所なのに、かわいい椛月のおかげで力がみなぎってくる。

──私もそうだけど、椛月にケガなんてしてほしくないから。隣で負けじとがんばらなきゃ。

「あ、和真来た」
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