溺愛されるオッドアイ
奏くんたちから離れるため、瀬名からの拳がとめどなく伸びてくるも、下がれ下がれと念を込めながら足技で下がらせていく。
数人、近くにはMurkinessの子がいるけど私と瀬名の間に入ってこようとする雰囲気はない。
それもそうだ。
タイミングを間違えば私を倒すどころか、瀬名の攻撃が自分に当たるかもしれないんだから。
それに、総長の喧嘩を邪魔するはずがないと私は周りに気を配ることはやめた。
「うん、パンチはそれほどじゃないけど蹴りはなかなかだねー。避けるのもじょーず」
……ずいぶんと楽しそうで余裕そうな話し方に少しだけムッとしてしまう。
だけど雑にならないようにしなきゃ。
さっきまで瑚白くんのダメ出しを耳にしていたから、私自身もダメ出しされる可能性だってある。
避けられても、こっちだってゆっくり見えてるんだから。あせらない。
「蹴りの風切り音すご。ブォンって」
「それはありが、と!」