溺愛されるオッドアイ
「まだ新入りのお前には言えないが、そのうち教えてやる。俺らの仲間として間違いなく信頼出来るようになれば、の話だがな」
新入りって、私入るとは一言も言ってないのに。奏様の中ではもう入れる気満々というか、入れたつもりなんだろうか。
「利用って言われると悪い意味にしか聞こえないし、私にいいことがない気がするのはきのせい?」
聞きながら、わずかに隣に座る奏様から距離をとろうとするも腕がつかまれてしまった。
「お前の言い分は正しい。けどな、顔はわれてなくとも狙われてる身には違いねぇんだ。仲間がいた方がいいはずだろ。……違うか?一人で何十、何百という不良に探されてるならな」
あまり思いたくはないけど、奏様の言い分も正しい。
だとしても、心の底から頷けるほどではない。
なぜなら、私はこの目と空手──つまり自分の身をまもる術くらいは身についてるから。