溺愛されるオッドアイ
「いくら過去に空手やってたって言っても気をつけなよ?……でもなんかうらやましい気持ちもあるなぁ」
秘密にしておいてね、と莉乃には言って『もち!』と言われたから、信じよう。
──奏くんが女子たちの質問に答えた効果からか、質問攻めを食らうことなく過ごせた。
だけど、昨日の夜にStrayについてや他のことについて詳しい話をしたいから、また四階に来て欲しい──と新くんから連絡があった。
だから、掃除が終わってから程よく時間を置いて、人が少なくなってから男子校舎へと向かうことに。
……けれど、再び来て見るとやはりすごい廊下や壁に圧倒され、またもノックする手が止まる。
「それに、和真くんがね……」
昨日少し同じ空間にいただけであの拒否反応。入ればどんな反応されるか想像できる。
だからこそ入りづらい。
でも入らないと話が出来ないから……意を決してノックをしにいった。のに、先に開いたドア。